電気圧力鍋を毎日使いたいけれど、電気代は高くならない? 仕様に書かれたワット数だけで比べてよいのでしょうか。
先にいうと、電気圧力鍋の電気代は、型番・メニュー・使い方・電気料金の単価で変わります。メーカーの目安がある機種は、その条件をそろえて確認するのが出発点です。「どれでも1時間3円」「ガスより必ず安い」とは判断できません。
この記事では、シロカの公式FAQにある対象機種の目安と、電気代の計算方法を整理します。自宅での実測レビューではありません。購入前にランニングコストを知りたい人向けで、全メーカーの最安ランキングを探している人には向きません。
電気圧力鍋の電気代:まずは型番別の公式目安を確認
シロカ公式FAQでは、おうちシェフ PROのSP-2DM251・SP-2DP251・SP-2DS271・SP-2DS251と、おうちシェフSP-2DF231について、次の目安を案内しています。
| 公式FAQの使用条件 | 電気代の目安 | 読み取るときの注意 |
|---|---|---|
| 上記5型番を1時間使用 | 約3円 | 1kWhあたり31円で計算。メニューや使用環境で変わる |
| 上記5型番で予約調理を12時間に設定 | 約14〜15円 | 予約調理の目安。12時間の保温料金ではない |
出典:シロカ公式「電気代はいくらですか?」(2026年10月2日確認)。対象外の型番や別メーカーへ同じ金額を当てはめないでください。
「12時間予約」と「12時間保温」は別の使い方です。予約の目安を長時間保温の料金として使わず、保温の対応メニュー・時間は候補型番の説明書で確認しましょう。
電気代の計算方法:ワット数ではなく電力量と単価で考える
電気代の概算に使うのは、消費した電力量(kWh)と1kWhあたりの料金です。政府広報オンラインも、W・kWと、時間を含むWh・kWhを区別して計算を説明しています。
電気代の概算=消費電力量(kWh)×電気料金の単価(円/kWh)
電力が一定という仮定で計算する場合は、消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)で電力量を求めます。
たとえば、仮に700Wで1時間ずっと電力を消費する条件なら、700÷1,000×1=0.7kWh。31円/kWhで計算すると21.7円です。これは計算を理解するための仮定で、特定の電気圧力鍋の実測値ではありません。仕様欄のワット数とレシピ全体の所要時間を掛けただけの数字を、実際の1回分の電気代と断定しないようにしましょう。
31円/kWhは上記の公式FAQと本記事の計算例に使う条件であり、すべての家庭の現在の単価ではありません。契約している電力会社の明細・料金プランで自宅の条件を確認してください。この概算だけで、基本料金などを含む月の請求額全体が求められるわけでもありません。
出典:政府広報オンライン「夏の省エネ・節電」内の電力の単位と電気料金の計算。
毎日使ったらいくら?使用回数をそろえた計算例
1回分の条件が確認できたら、使う回数を掛けてみます。下の表は「1回3円」という同じ条件が毎回成立すると仮定した算術例です。前の公式FAQと同じ条件で使えるかは別途確認が必要で、実際の月額を保証しません。
| 仮定した使い方 | 計算 | 費用の算術例 |
|---|---|---|
| 1回3円の条件で月15回 | 3円×15回 | 45円 |
| 1回3円の条件で月30回 | 3円×30回 | 90円 |
調理回数が同じでも、別のメニューや予約・保温の使い方まで同じとは限りません。「毎日使うと必ず90円」と読み替えず、自分がよく作る料理の条件に寄せて考えましょう。
ガス圧力鍋より安い?比較には料理と料金条件が必要
電気圧力鍋の費用だけでは、ガス代との優劣は決められません。同じ料理・量で比較し、調理時間と、都市ガス・LPガスなど自宅の契約条件をそろえる必要があります。
シロカ公式の省エネ比較にも、使用した型番、角煮の調理、比較する鍋、電気・ガスの料金条件が示されています。条件付きの試験結果を、別の型番やすべての料理で同じ節約になる保証として使わないことが大切です。本記事では、自宅で何%安くなるかは算出していません。
費用だけでなく、火の見守りや操作方法から選びたい場合は、電気圧力鍋と圧力鍋の違いを7項目で比較した記事で使い方の違いを確認できます。
購入前に確認したい4つのこと
- 型番:公式の電気代目安が、購入候補と同じ型番か
- 条件:料金単価、対象メニュー、使用時間が書かれているか
- 使い方:調理・予約・保温を区別して、自分の予定と照合できるか
- 費用以外の負担:置き場所、手入れ、完成までの時間も納得できるか
ごはんを炊いた後に保温したい人は、電気圧力鍋を炊飯器代わりにする場合の炊飯量・時間・保温も確認してください。調理や手入れが自分の生活に合うか迷う人は、購入前に知りたい5つの負担が判断の助けになります。
まとめ:公式の条件と自宅の使い方をそろえて判断する
電気圧力鍋の電気代を知りたいときは、まず候補型番の公式目安を探し、単価・メニュー・調理や予約の条件を確認しましょう。ワット数だけの計算や、別機種の安い目安だけで選ぶと、自宅の使い方との差を見落とします。
次の一手は、候補型番の公式FAQ・説明書と、自宅の電気料金明細を並べること。電気代の条件をそろえたうえで、容量や手入れまで含めて選びましょう。
